リチア電器

たまに訪れてはふらっとお話ししていきます。

“未来を君と見たい”とは、きっと愛の言葉だ ―SideM 3rdアニバ02,Compass Gripper!!!の話―

仰々しいタイトルをつけていますが、とにもかくにも

【Amazon.co.jp限定】 THE IDOLM@STER SideM 3rd ANNIVERSARY DISC 02 (ビジュアルシート(ジャケットサイズ)付)
 

 こちらのCDの4曲目、Compass Gripper!!!」がいい曲なんだ、という話です。いや、本当にいい曲なの、全体曲にしなくていいのか、と(担当が)思うレベルだよ…!!?…というわけで筆をとりました。


THE IDOLM@STER SideM 3rd ANNIVERSARY DISC 02 FRAME & もふもふえん & F-LAGS 試聴動画

(未聴の方は何のことやらだと思いますのでまずはこちらで聞いてみてくださいな!)

 

記事を書こう書こうと思っていたのですがバレンタインのボイス回収に追われ、マラソンにも追われ、ヒィヒィしつつ、それでももうパフォーマンスを見る前の、なにもない曲だけについての私の所感を書くタイミングはここしかない!と思ったので書きました。大吾くん待ってて、メガホン割るから…(旗P並感)

 

さて、本題の話をしましょう。私は音楽的な事はほとんどわからないに等しいので、今回は歌詞などの話と、そして自分の話にフォーカスするとします。

 

 

巷ではこのCD、「ラブソング盤」と言われていたりもします。

FRAMEさんの「Swing Your Leaves」は不器用でいながら実直な愛の歌ですし、もふもふえんさんの「伝えたいのはこんなきもち」だってちいさなからだに親愛をつめこんだ等身大のあいの歌、だと思う。そしてF-LAGSの「♡Cupids!」はきらきらした恋を応援する、彼らなりのアプローチのラブソングです。

つまるところ、年齢も異なれば前職もまったく異なる3ユニットが、それぞれのアイドル観に立脚し、各々の形で愛について歌っている、という色の強いCDである、ということを一言で表すなら「ラブソング盤」になるんだと思うのです。…多分。

F-LAGSの新曲は少年倶楽部が見えるし横アリの花道にJrがぶわっと出てくるのが見えるような曲なのでこの例えが伝わる人にぜひ聞いてほしいですね…そこに刺さるので…

 

さて、私はその「愛の歌」という話にこの「Compass Gripper!!!」も含まれるのではないか、と思っているのです。とっても広義の愛の話。

 

この曲のキーフレーズは間違いなくサビの

ココロ呼吸するように 夢を求めていいんだよ

例えば僕たちは “未来を君と見たい”

であると(私は)考えています。試聴の時からなんだかどうしたって胸に来てしまって仕方がなかった一節。飾らない、まっすぐな、それでいてアイドルの持つ輝きを過圧縮して宝石にしたみたいな、そんなフレーズ。

一番最初にこの曲を聞いた時は、この一節に表されるようなこの楽曲を貫く全能感に中てられたのです、が、フルを聞くともう一つ伏兵がいた。

溜め息に費やすなら

その時間を僕らに頂戴

…これを聞いたら、こみ上げてくるものがありました。

そして、今まで眩いばかりだと思っていたこの曲の印象がちょっぴり変わった。なんだろう、豆電球のフィラメントが切れる瞬間の、爆ぜた光みたいな、刹那の明滅を感じるようになった、とでも言いましょうか。

私たちの暮らすレイヤーとは違う世界のレイヤーにいる彼らが、こちら側の世界に、次元のひとつ向こう側から必死に手を伸ばしてきているように思えてしまって、それがいじらしくって、愛おしいから、切なくなってしまったのかもしれない。

だってメタに言ってしまえば架空のアイドルに、 「“未来を君と見たい”」「時間を僕らに頂戴」って言わせることはなかなかに残酷なんじゃないかとも思うのだ。ゲームの世界にいるアイドルとは、いつ別れを迎えるかわかったものじゃないじゃないか。*1*2

 

 でも、この曲のすごいところはそんな世界の構造をぶっちぎっていく「アイドルさ」にあるんだよ、多分。

 

これは持論なのですが、アイドルの見せる夢にはすごーく大まかに言って二種類あると思っています。一つは「擬似的な恋愛」の意の夢であり、もう一つがこの「未踏の地への期待感、およびそれを踏破した時の全能感」の意の夢です。

そして、この「Compass Gripper!!!」は後者への訴求力がとんでもない。もうこれでもかというくらい詰め込まれているじゃないですか。

そも、このタイトルがきっとそういう意味合いを含んでいるのじゃないか?と思うのだけれども…

 (私はアメリカ語がさっぱりなので違うかもしれない)

 

少し話が逸れますが、冒頭で言ったように私の話をさせてくださいな。

SideMに急転直下でハマったときの記事の中で私はこんなことを書いている。

アイドルという存在が見せてくれる夢にはいろいろあると思うけれど、私が惹かれてやまないのは「未踏の地へ連れて行ってくれる」力かもしれないなぁと最近考えたりします。それは華やかなステージかもしれないし、新たな境地かもしれないし、何かの天辺かもしれない。そんなフロンティア。9年くらいひとつのグループのオタクをしてとっても色んなことが起きた。そりゃあもう起きた。起きすぎるくらい起きた。でも、それ含めて何もかもが新しい地平からの発見で、だからこそ楽しくって、嬉しくって、アイドルが好きなんだなぁとか、思う。

ジャニオタ、アイドルマスターsideMにハマる -とあるカツン担の急落ログ- - リチア電器

 この思いは私がSideMに惹かれた気持ちの根幹にあると今でも思っているものです。だからまぁもう難しいことを考えないでもこの曲は刺さって刺さって仕方がないのです。

次元をまたいだアイドルオタクとしては、今ではもうすっかり私の「担当」、と九十九先生に言うことにも馴染んできました。

…しかし、どうにもまだちょっと「P」と名乗るのにはちょっと尻ごみをしてりまう。だってどうしたって私はアイドルのオタクなのだ、だから「プロデュース」ってちょっとピンと来ない。…と、思っていたのだけれど。

 

もしかするとこの「“未来を君と見たい”」という思いは、Pのそれといってもいいんじゃないのか…? 

だって、これは、私の思うアイドルの「夢」、そのまんまなんだもの。

だったら、私はこの次元の向こう側からのメッセージの歌を、両手を広げて受け取りたい。そうだ、私はもっとずっと、彼らの行く先を見ていたいし、一緒にいたいんだ‼

…と、気付いた。気付かされた。まさにこの曲で!

 

方角を決めよう リズム決めるように

どこに行きたい? 何が見たい? 体験したい?

一つ一つ現実に変えて行くから!

 

…ああ、これがまさに、「現実に反響する」なのかなぁ、などと、SideMにハマってから幾度目もの感慨です。だから、この曲は本物のアイドルの、歌だよ。アイドルというもののアンセムにすら思える。

少なくとも私にはそうだ。

 

 

…そろそろまとまらなくなってきたので~!無理矢理まとめる!!!

ここまで書いたことは、もう本当に個人がCDを聞いて、つらつらと思ったことです。そしていよいよ今週末、3rdライブ仙台二日目にて、きっとこの曲は披露されるでしょう。されると思う。して。一体その瞬間にどんな景色を私は見るのか。楽しみで楽しみで仕方がないのです。

 

THE IDOLM@STER SideM 3rd STAGE | Lantis web site

 

 ああ、ドキドキするなぁ。仙台、行ってきます。

 

 

*1:いや、まぁ現実世界のアイドルだって結構いきなりいなくなったりしますけども!!!!

*2:これを書いている人間はKAT-TUN担当でもあります